なぜカードのお告げは当たるのか?タロット占いの秘密とは
Posted on 2015年2月13日 in よく当たるその他の占い
タロット占いは、占う内容に合わせてカードを特定の形に展開して、その意味を読み解くのですが、その性質上、具体的な身近な物事を占うのに適しています。
カードには持ち主のパワーが宿るとされるため、通常占い師は慣れ親しんだカードのみを使用します。それ故に、問題の対処となる的確なカードが引き出されるのです。
結果は、カード選択時の偶然の一致に加えその解釈も、当たる占いの決め手となります。
■魔術師も魅了するタロットカードの歴史とは
タロットカードはゲーム用として、15世紀前半にイタリアに登場しました。しかしこれは、記録でたどれる限りの話で、タロットの起源は古代エジプトという説もあり、定かではありません。
そして16世紀以降フランスで「マルセイユ版」が作られ、占いにも使われるようになり、神秘性を帯びてきます。その後、18世紀にフランスの占い師が、タロットの占術をまとめ、現在に伝わるタロットカードを生み出したといわれています。19世紀にはフランスの魔術師が、ユダヤ教のカバラの思想をタロットに結び付けました。その影響を受け、19世紀末には、フランスで「薔薇十字カバラ団」、イギリスで「黄金の夜明け団」が創設されました。こうしてタロットは魔術の道具として用いられるようにもなります。
20世紀前半には、すべてのカードを絵札にした「ライダー版(ウェイト版)」が出され、より占いに適したものになります。これが私たちにとっては、最もなじみがあるタロットカードといえます。20世紀後半にイギリスの魔術師によって作られた「トート版」は、かなりオカルト的な雰囲気になっています。
知りたいことがカードに見事に表れるタロット占いは、魔術ともいえるほど当たるため、何世紀にもわたって人々を魅了してきたのです。
■カードの導きにあずかりたい!タロットカードの構成
タロットカードには「大アルカナ」という22枚のカードと、「小アルカナ」という56枚のカードがあります。アルカナとは「秘密・神秘」などの意味です。
「大アルカナ」の22枚は、ヘブライ文字22文字などと関連づけられ、その番号も重要と考えられています。カードにはローマ数字で「0~21」または「1~22」の番号が振られ、皇帝や魔術師など22種類の絵柄と名称が描かれています。例えば、「皇帝」は正位置であれば「指導力」などを表し、上下が逆位置であれば「傲慢や尊大」を表すというように、カードごとに意味を持っています。
「小アルカナ」はトランプの原型といわれるとおり、「棒・剣・聖杯・硬貨」の4つの組(スート)に分かれ、それぞれに1~10までの数字と、キング・クィーン・ナイト・ペイジ(小姓)という人物カードがあります。例えば「聖杯の1」は「喜びや平穏な未来」を表すといったように、各々が意味を持ちます。
タロット占いは、これらのカードがそれぞれ的を得て現れるため、よく当たる占いとして活用されています。人生のあらゆる局面をカードの持つ意味が示唆するのです。
■試してみたいタロット占い
カードの種類は、タロットに対する考え方によって、カードの順番や意味づけが異なることから、いくつかの流派に分かれています。またデザインについては、伝統的なもの、オカルト的なもの、癒し系のものなど数多くあります。ただ、当たる占いをするためには、どれか一つに絞って利用したほうが良いでしょう。
シャッフルの仕方も、両手でかき混ぜるようにする方法や、カードの向きを変えながらカットしていく方法など、占い師によって違います。
スプレッドの方法も、恋愛や対人関係を占うのに向いている「ヘキサグラム法」が有名ですが、やり方は無数にあります。カード1枚だけを使う方法もあります。
占い師は、相談者の話を聞きながら、スプレッドなどで占う内容にあった方法を採り、選ばれたカードの絵柄の持つ象徴的な意味を解釈していきます。カードを選び出すときこそ、何かスピリチュアルな力が働き、科学的には説明のつかない偶然の一致によって、状況やタイミングなどを示してくれます。この霊的な力と、占い師のようなリーディングの能力を磨けば、よく当たるタロット占いを自分自身で実践することも可能なのです。